ムダ毛はなぜ生えるか

脇の下などのムダ毛はなぜ生えるか。その存在意義とは?

ムダ毛処理

日々、脇や手脚のムダ毛処理に追われていると、そもそもなぜムダ毛が生えるの? そんなことを考えてしまいますよね。眉毛やまつげのように明確な機能を持たず、容姿への影響が少ない毛を、一般的にムダ毛と呼びます。脇の下、陰部、男性の場合は胸毛あたりがムダ毛の代表的なものですね。

 

実は、これらの部位に毛が生える理由は、まだ解明されていないのだそうです。有力視されているのは、体の保護機能です。考えてみると、ムダ毛がある部分は、皮膚が薄く、その下に太い血管が通っているところ、一種の急所になっていることが多いですね。保護機能といっても、もちろん刺されたり斬られたりといった外傷を防ぐものではなく、主に雑菌から体を守るためです。人の毛穴は、底部に毛細血管や神経が集まっているため、想像以上にデリケートにできています。体毛が生えることで、毛がいわばふたのような役目を果たして毛穴をふさぎ、雑菌の侵入を防いでいます。

 

他には、皮膚同士の摩擦を軽減するためという説もあります。脇の下や股間は動くときに皮膚同士が擦れる部分ですよね。擦り傷ができるとやはり細菌に感染するリスクが高くなりますから、体毛で皮膚をガードするわけです。たとえば脇の下のような、太い血管やリンパが集まっている部位は、雑菌が入り込むと全身に回ってしまう可能性があります。そのため、こうした部位には特に、比較的太くて硬い毛が生えて、保護機能を高めていると考えられています。

 

衣服を身に着けている現代においては、こうした体毛の保護機能は無視してかまわないように思われますが、意外にそうではありません。たとえば、部位によっては脱毛後、下着と皮膚がすれてかぶれる場合もありますし、脱毛処理のあと雑菌が入って起こる毛膿炎はよくある症状です。また、病気による脱毛を一緒にしてはいけないかもしれませんが、抗がん剤で髪の毛が抜けた場合は、頭皮の毛穴が急に外気や雑菌にさらされるようになるため、感染症に注意する必要があります。人はまだまだ、体毛に守ってもらっている部分が多いのですね。